■ オタクと村上隆
町山智浩アメリカ日記2004-02-17
Nyao’s Funtime!!(村上隆とわたし その2)( 恐がり - 模倣犯さん経由)
村上隆に関しては「ギャラリーフェイク」でもムカツク!っていう話があってへぇーと思ったのですが、わたしは特に村上隆には何の感慨もなく完全スルーなのだけど町山氏のことが好きなので思わず反応。かといって「そーだそーだ町山さんの言うとおりだー」とか言うんだと「なんか流行ってるみたいだしー」とヴィトンを買っちゃうのと同じなのでそんなことはなくて、どちらもとても興味深く読んで、興味深い度でいえば下のリンクのほうが興味深かったでした。
Nyao’s Funtime!!(村上隆とわたし その2)( 恐がり - 模倣犯さん経由)
村上隆に関しては「ギャラリーフェイク」でもムカツク!っていう話があってへぇーと思ったのですが、わたしは特に村上隆には何の感慨もなく完全スルーなのだけど町山氏のことが好きなので思わず反応。かといって「そーだそーだ町山さんの言うとおりだー」とか言うんだと「なんか流行ってるみたいだしー」とヴィトンを買っちゃうのと同じなのでそんなことはなくて、どちらもとても興味深く読んで、興味深い度でいえば下のリンクのほうが興味深かったでした。
で、なんでも恋愛にたとえる恋愛教祖(わたし・ちなみにエセ教祖)なのですが、どーみてもインチキ臭い野郎なのに女にモテモテな男がいる。ハタから見ていてとてもムカつく、もっと良い男がいっぱいいるじゃん!?という苛立ち。みたいなものを町山氏の発言から感じて、そして氏の映画を紹介するスタンスってこれだなーと思ったんですね(そういうところが好きです)。だから村上隆への攻撃というよりか、オタク業界がもっとちゃんとした良い物を一般大衆に勧めろよ!という怒りの印象を受けたんだけど、肝心のオタク業界というものがはなから女からモテることを放棄した男のような……「どうせ一般人にはわかりっこない」というある種の選民意識があるような気がする、そんでこれってモテない男の言い訳と一緒だなーって。モテ男を攻撃する気もないし、それをチヤホヤする女なんてオレらハナから相手にしてないもん、という後ろ向きなかんじが。
わたしは、モテない人がモテたいならばモテるように努力すべき!という考えなんだけど(モテたくない人は別にそれでOK)、それって本質を変えろとかそういうんじゃなくて、なんかそんなヘンな選民意識は捨てたほうがいいんじゃん?というかんじ。「かんじ」ばっかりでアホまるだしの文章でスミマセン。
それで搾取されてるという意味では、オタク業界の消費者なんかよりマンガ家のほうがもっと悲惨だ。というのを「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」という本を読んで(昨日買いました)痛烈に思いました。このことについてはまた別項で。
追記:
これ書いてからご主人様といろいろ話してて、ちょっと言葉足らずだったかなーと思って追記します。
あの、ほんと、「別にモテたくない」という人に対して、モテなきゃダメじゃん!モテなくていいなんて変〜とかいうつもりは全然無いんです。それはそれで、その人が選んだ道なんだから周りがとやかくいう必要は無い。でも、もし、モテない人がモテてる人を見て「ちくしょー憎たらしい…」と思うのであれば、それならあなたもモテたらいいじゃん?という話です。この理屈なんかおかしいかな。
わたしは、モテない人がモテたいならばモテるように努力すべき!という考えなんだけど(モテたくない人は別にそれでOK)、それって本質を変えろとかそういうんじゃなくて、なんかそんなヘンな選民意識は捨てたほうがいいんじゃん?というかんじ。「かんじ」ばっかりでアホまるだしの文章でスミマセン。
それで搾取されてるという意味では、オタク業界の消費者なんかよりマンガ家のほうがもっと悲惨だ。というのを「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」という本を読んで(昨日買いました)痛烈に思いました。このことについてはまた別項で。
追記:
これ書いてからご主人様といろいろ話してて、ちょっと言葉足らずだったかなーと思って追記します。
あの、ほんと、「別にモテたくない」という人に対して、モテなきゃダメじゃん!モテなくていいなんて変〜とかいうつもりは全然無いんです。それはそれで、その人が選んだ道なんだから周りがとやかくいう必要は無い。でも、もし、モテない人がモテてる人を見て「ちくしょー憎たらしい…」と思うのであれば、それならあなたもモテたらいいじゃん?という話です。この理屈なんかおかしいかな。
Comments
「井の中の蛙、大海を知らず」と言いますが、この場合の「井」というのがある時期までの日本以外(特に欧米。アジアは結構早かったので)。その日本以外が、この井戸の中にいます。で、「大海」が日本。少なくともアニメや漫画という表現手段に関しては、その質的高さと量的な膨大さにおいて、まさに日本は「大海」でしょう。でも、世界の大多数の人は、そのことを知らなかったのですね。で、井戸の中を覗いていた一人の人物が、「あっ、これならもしかして・・・」と、井戸の中に飛び込んだ。で、井戸の中でもてはやされた。「こんな表現手段があったのか」と(笑)。
村上隆は、戦略的にうまかったと思います。そんなにセンスのいい人とは思えないけど(大海の中では埋もれたでしょうね)。問題は、「井戸の中に飛び込んだ」のを、「大海に出た」かのように取り上げるマスコミや社会(大多数。これにはオタクも含まれる。オタクは何だかんだ言って、自分のところを井戸と思いたいようだし)に問題があるでしょう。例えば、日本のアニメが米国で評価されると「世界デビュー」と言ってしまう。日本のアニメが大リーグだとしたら、米国のアニメはまだまだ草野球級。なぜ、大リーグから草野球の球団に行って、「世界デビュー」と言ってしまうのでしょうねぇ。
やっぱ問題は、日本が誇るオタク文化を世界にきちんと紹介する人がいないってことでしょうね……。や、「千と千尋」だとか、紹介されてる例もあるけども。だから「あんな村上隆みたいなマガイモノがウケやがってよう!」みたいな怒りが出てくる。でも、やっぱ村上隆を攻撃する方向は間違ってると思う、そうじゃなくて良い物をどんどん出していく方に行かないと建設的じゃないですよね。
問題はココが井戸だと思ってしまうオタクのほうにあるんだろうな……。もっとプライドをしっかり持ってよ!と思いました。