Rubber Brain Blog

子供を産むのはたしかにハイリスクなことで、昔も今もそれは変わらないと思う。何でもそうだけど、大きいリスクを伴うことほど、得られる幸福感や達成感・楽しみは多いのではないだろうか。子供を産むというのは、無から１人の人間を作り出すということで、何かを「創作する」ということの頂点に立った行為だとわたしは考える。
とてつもないエネルギーとパワーのいる仕事で、もちろんものすごい困難や苦しみがある。でも、子供を産んだことによって得られる、喜びや楽しみもまたとてつもない大きさのものなのだ。そして申し訳ないけど、これはやってみた者にしか分からない。
…こう言われて、ちょっとムカッと来た人は、どこかで子供を産んでみたいな…と思ってる人なんじゃないかな。
「しんどいことはいやだ、楽しいことだけ欲しいんだ、ラクに生きたい」
という人は、出産に限らず、何もせずぼんやりとただ生きていけばいい。寝っ転がってテレビ見たりネットしてればいいと思うよ。誰も止めやしないし。

…なんかわたしケンカ売ってる！？やべえ。ついつい。ごめん。全然説得じゃないですねコレ。

「子供はいらない」とキッパリ決めていて、他にやるべきことをやっている人に対しては、とやかく言うつもりはもちろんないです。子供を作るのと同じぐらい素晴らしい仕事は世の中に沢山あるのだし。「どーして子供作らないのぉ〜？」なんて言うつもりは全然無い。その人がやると決めたことをやるべきです。
そういった前向きな「産まない」宣言は良いと思うのだけど（わたしが良いとか言うのはなんか偉そうですが）、この質問者のようなかんじの「不安だから産みたくない…」という後ろ向きな「産まない…」（三点リーダー付きってかんじ）っていうのは見ていて「ウーン」てなるんですよね。リスクを背負うのが怖いだけなんだろうな、と思って。そういった人にかける言葉って実は無いのかもしれない。だってリスクを肩代わりしてあげられることは出来ないし。「子供って可愛いわよぉ」と言っても、じゃああんた手伝ってくれるのか！って言われたらそれはできないし。

リスクを背負わないと得られないものって世の中には沢山あって、それは未知の世界へ行ってみるとか新しい友達を作るとか会社を辞めてやりたいことをするとか好きな人に告白するとか、みんなそうで、最初に感じる怖さや不安を克服した人だけが楽しさを得られるのだと思う。そこが「怖くてヤダ」という人は、扉を開けられない人で、誰かが代わりに開けてあげることは出来ないんじゃないか、というかそれは他人が手助けしてかわりに開けてあげるものではないよね、と思った。

なんだかあらぬ方へ話が行ってしまいました。

出産が怖いというひとは、まついなつきさんの「笑う出産」を読むといいんじゃないかなー。わたしもめっちゃ勇気づけられたし。単純に、未知の世界は怖い、ってことだと思うから、知識を増やせばそれはある程度なんとかなるよ。もちろん体験に勝るものは無いけど。