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サイトの閉鎖

いつも読んでいた好きなサイトさんが、2ちゃんの「痛いサイト晒し上げ」みたいなかんじのスレで紹介されて、閉鎖してしまった。
小さなお子さんのいるお母さんのサイトで、鋭い観察眼とユーモアと毒がセンスの良い文章で綴られていて(プロのライターさんなので当然なのですが文章も上手くて)、わたしの大好きな武田百合子さんに繋がる雰囲気を持った人で、とても好きでした。「女であること」というのにこだわりを持った大人の女性、好きなんです。自分もそうありたいと思っているし。
読めなくなってしまったことが悲しく、とても残念に思いました。
お子さんの写真と育児についても書いてらしたんだけど、それが2ちゃんの育児板の女性達に叩かれていて、そのスレもちょっと読んだのですが、なんかほんとうに悲しくなった。叩いてる彼女たちはどんな気持ちで書いていたのだろう。他人を攻撃し、自分を優位に立たせることでしか、自分を保てないようなそんな状態なんだろうな、と思う。
気にくわなかったり、ムカつくこと書いているサイトはもちろんわたしにもあるけど、そういうところは二度と行かないで忘れる。考え方が違う、というのはもうどうしようもなくあるから。それでもそういう「ムカつく」サイトを見ているのだとしたら、やはり何か惹かれる部分があるからだと思う。
自分は何故この言葉に引っかかり、頭にきつつも読んでしまうのか?ってことを考える。

粘着してウォッチして叩いて、叩くことで知らないどこかの名無しさんと連帯感を持って安心する、という行為は本当に醜い。気持ち悪い。
「2ちゃんに晒されたぐらいで閉鎖するなんて」
とは思わない。わたしも閉鎖したくなると思う。だってほんと気持ち悪いじゃん。そういう人達が見ている、自分と繋がっている、と思うだけで。

人間は完璧な存在ではない。いつも正しいこと、善いことばかりを言うわけじゃない。叩かれるような材料は誰でも持っている。
閉鎖されたサイトの方が「読者の半分は善意で、半分は悪意を持って見ているのだろう」と書いてらしたのだけど、個人個人にもそういう気持ちが半分ずつあるのかもしれない。
わたしは自分の中の悪意を他人に投影して安心するのは嫌だし、また他人の悪意まで引き受けたくはない。

ともあれ、閉鎖されたサイトの方へは、お疲れさまでした、あなたのことが好きでした、またいつかどこかであなたの文章を読める日を楽しみにしています、とお伝えしたい気持ちでいっぱいです。
| 2004.12.02 Thursday 09:45 | Web | comments (0) | trackback (0) |

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