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理系くんにもの申す

わたしは理系萌え属性でメガネくん大好きっこです。もちろん「萌え」なのでこれは「幻想の理系メガネくん」が好き、ということです。
それとは別に、バリバリの理系男とつき合ったこともあり(国立大の修士課程をへて企業の研究室に入った人・2年つき合って「好きな子が出来たから」とフラレますた)、また現在とある掲示板で仲良くさせていただいてる男性二人が理系の方だったりして、幻想ではない理系男性ともある程度の深いおつきあい経験があります。
何はともあれ、理系男性に好意と、ある程度の理解(勿論完璧ではありませんが)を持っているのだとご理解下さい。
それで、
「理系」の出会い・恋愛・結婚について考える「論考空間」第2 〜女性にこそ読んでほしい!
というサイトを見つけまして、「おおっ」と思って読んでみました。
……おまえらの気持ちはよぉ〜く分かった!((c)ねるとん)と思わず年代がまるわかりになるようなツッコミをまずはさせていただきたい。で、以下長文。
このサイトの中で「ちゃんと理系をわかってくれ!」というページがあります。理系のYくんが、出向先で出会った感じのいい女性であるMちゃんに対して、飲みに誘い、そこで質問責めにしてふられた、というケースが例に挙げられています。
このYくんが何故ふられたか。こちらのサイトの方はYくんに同情的で、「MちゃんがYくんを振った理由は『質問攻め』とは限らない。」と書いていらっしゃいますが、それは違います。あきらかに『質問攻め』にしたせいで彼はふられてます。「実は彼氏がいたんたろ!」なんていうのは邪推、言い訳にしか見えません。「酸っぱいぶどう」ですね。

これはなぜか。逆のケースを考えてみましょう。

あなたが、まだそれほど親しくはないけどちょっと感じのいい女の子に飲みに誘われました。軽い気持ちでOKすると、彼女はあなたに問いかけます。
「ねえ、あなたって兄弟いる?長男?実家はどこ?地方?将来は実家に帰ろうと思ってる?お父さんのお仕事は何?お母さんて気さくな方?男性が家事を手伝うのってどう思う?休みの日って家でゴロゴロするタイプ?
あたし、けっこう家庭的って言われてて、肉じゃがなんか得意なんだよね、あと子供も大好きなの……」
あなたは彼女に対してどういう印象を持つでしょうか?

「……この女、結婚、あせってる?」

ではないでしょうか。彼女に対して「ああ、実は男性と接したことがあまりないんだ、これが彼女のベストな状態であるはずがない」と思ってあげられるでしょうか?

Yくんがふられたのは、見合いの席で質問するようなことを、いきなりしたからですね。これを「理系で今まで女の子と接する機会がなくて、何を言っていいやらわからなくて……」と言い訳するのはいかがなものでしょうか。心の準備無しに、いきなり結婚相手としてロックオン!されたら、男でも女でもひいてしまうと思います。YくんとMちゃんの温度差のようなものがこのような悲劇を生んだのではないでしょうか。

そもそも、Yくんは恋愛がしたかったのか?それとも結婚がしたかったのか?
「恋愛結婚をしなくてはならない!」という世間からの思いこみが彼をこうさせてしまったのだと思います。
そこで、この本をおすすめしたいと思います。ってあやしいセミナーみたいになってきた。

結婚の条件
結婚の条件(小倉 千加子 著)

表紙はレディコミ風ですが、データも交えた真面目な結婚に関する本です。これを読むと、「恋愛結婚」というものがいかに男女の結婚を阻害しているかが分かります。男性だけの問題じゃないのです、女性も、どんどん結婚しにくくなっているのです。
女性は恋愛と結婚をはっきりと分けて考えています。Yくんも、そんなに結婚がしたかったんならお見合いをすれば良かったのに……と、少々冷たいようですが思います。恋愛がしたかったのなら、「お父さんの仕事はなに?」なんて質問は出てこないでしょう。

酒井冬雪さんの「理系のための恋愛論」に対する批評、「理系男性の状況にあったものではない、一般男性に向けられたもので、特に理系男性に特化した恋愛論ではない」というご指摘は的を射ていると思います。女性は放っておけば、女性に都合の良い男性になってくれ!と啓蒙しがちです。ですから、女性からの押しつけ意見にはどんどん反論していっていただきたい。そして、理系男性の状況を現場から伝えるこういうサイトは素晴らしいと思います。
しかし、もしも「オレたちはこういう人間なんだもんね!しょーがないじゃん!理解しろよ!」と開き直られてしまうと、上手くコミュニケーションが出来ないと思うのです。お互いを良く知り、理解しあい、お互いが相手に一歩でも半歩でも近づく努力をする……ということが大切なのではないでしょうか。
また、トップページに書かれている
社会の若者たちに対する誤った認識と、
高度経済成長、バブル経済を支えた社会システムに、問題の本質を見ます。
というのはその通りだと思います。

という訳で、わたしなりの考えから批評をさせていただきました。的はずれでありましたら、ぜひご意見を頂きたいです。
| 2004.04.16 Friday 19:37 | Mote | comments (0) | trackback (0) |

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