■ 新旧「日本沈没」対決
1973年のと2006年のと続けて見ました。
以下激しくネタばれ注意!
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まず最初に旧作のほうを見ました。
藤岡弘の色気がムンムンだー!野性味あふれすぎ!かっこよすぎるー!
田中角栄を意識した?というちょび髭の丹波哲郎が、台詞で「何事もなく目立たない総理で終わると思っていたのになぁ」と言うように、意外と地味なかんじ。しかしこの地味さがすごく良い。分からないことは素直に分からない、というところとか(そして説明に出てきた竹内均先生に吹いた…竹内先生ラブ…この説明がとても分かりやすくてよかった、後の対談でこの映画を見て地球物理学に興味を持った学生が多かったんですよ〜と言ってたけど分かるわ)一番グッときたのが「皇居の門をあけてください!」というところ。この時代だと民衆と機動隊の激突がまだ生々しい頃だと思うのだけど、山本総理の国民を守りたいという意識が強く感じられてちょっとジーンときました。
それから「何もせずこのまま沈むという選択肢」の話はとても日本人的でよく分かる。影のドンみたいなキャラはちょっと笑ったけど。
冒頭の日本の風景から引き込まれて、タイトル通りこの風景が失われてしまうんだなぁと、特撮シーンも自然の容赦のない様子がこれでもか!と出てきてテンポ良く最後まで楽しめました。
で、新作のほうですが…
日本、沈没しねーし!!
SFXはそりゃさすがに素晴らしいんだけど、ドラマ部分がものすごくかったるい。分かりやすい死亡フラグとラブシーンに萎え萎えです。草ナギ君、色気ゼロだし。
石坂浩二の小泉元首相っぽいかんじもなんだかなぁ…沈没に対して「何もしない」というのはこちらにも出てくるんですが、ハッとした総理の表情だけで流した前作と比べてこちらは長々と説明をぶってて、そこらへんもどうなんだろうという感じ。まだ國村隼が演じた総理代行のヒールっぽさのほうがリアルで良かった。
特攻隊の美しい自己犠牲によりお国が守られました〜なんつう結末はあまりに寒いです。
う〜ん、これは旧作の勝ち。
Comments
起死回生のプレート切断作戦。
『アルマゲドン』ですか?『ザ・コア』ですか?
N2爆弾て・・・EVAかよ、と
「核を使うしかない!」「いや、それは駄目だ!」という展開にしたほうが良かったんじゃないだろうか。
とっても「アルマゲドン」ぽかったね、アルマゲドンはブシェミが笑えたからまだ良かったけど。