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ムクドリの雛を保護した話

5月15日に子供がムクドリの雛…まだ地肌が見えていて羽根も傘の骨みたいな状態(羽管というそうです)…を拾って来た。

最初ネットで見たページには、巣に戻すか戻せなければ近くに置いておけば親が世話をするよ、野性のものだから人間が手出しをしないほうがいい!…とあったけど巣はよそのアパートの2階屋根の上部分で届かないし、その辺に置いたら野良猫やカラスに食われそうだし、何より近所の悪ガキどもがワーワーやってきていじりたおして大騒ぎになってたのでしょうがなく連れて帰ることにしました。

それからてんやわんやがあり、6月4日に無事に巣立たせることができて今はさびしい気持ちとホッとした気持ちでいます。

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★在りし日のムックル★
(コレは巣立ちのちょっと前ぐらい)

野鳥を保護した経験のある友達が色々アドバイスをくれたり、ネットで調べたりしてすごく助かったので、保護していたときの様子をシェア出来るとこれから誰かが鳥の雛を保護した際に役立つかもしれないと思い、まとめることにしました。


野鳥の保護に関してはこちらのサイトを熟読されることを強く強くおすすめします!!

すずめっ子クラブ

このサイトには本っ当に助けられました。
すべての記事とレスキュー掲示板必読です。


以下、mixiに書いてた日記を編集してまとめてみました。
■5月15日(金曜日)
夕方、子供が「鳥の雛を拾った!」と手に乗せて帰ってきた。元のところに返してきなよ〜と言ったもののどうにもこうにもならず、調べたら野鳥を飼うのは違法だし市のそれらしき課に連絡しないと駄目とかめんどくさいことが書いてあって、どうしようかと思ったけど薄暗くなってきたし集まってきた子供達の手前仕方なく連れて帰ることにする。
とりあえず発泡スチロールの箱にキッチンペーパーなどを敷き、保温をしたほうがいいとあったので使い捨てカイロを入れる(後に使い捨てカイロは酸欠状態になるから良くないと教えてもらって湯たんぽに変更しました)。ぶるぶる震えていたのが治まる。
鳥は飛んでいる親の様子からどうもムクドリらしく、昆虫や動物性の餌を食べるとのことなんでとりあえずゆで卵の黄身を与える。積極的には食べないけど、食べないとすぐに死ぬらしいのでストローを丸く切ったもので無理やり食べさせる。
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■5月16日(土曜日)
朝になっても生きてたからホッとする。
ミルワームを与えるといいとあったのでご主人様に買いにいってもらう。生のは見つからなくて乾燥餌を買ってきてくれたのでそれを水で溶いて(本当はぬるま湯がいいそうです、暖かい餌にしないと駄目だったらしい…)与える。
だんだん元気が出てきたのか、口をあけて餌をねだるようになってきた。餌は気がついた人がどんどんあげるようにしていた。フンをするときは体をぐーっとのばして遠いところにするので偉いなーと思った。

■5月18日(月曜日)
朝起きてみるたびにムクムクしてる。

だいぶ元気になったね〜。
餌は乾燥ミルワームを戻したものと卵の黄身。
餌をねだられると可愛くてみんなメロメロキューンとなる。

■5月20日(水曜日)
ひとりで巣箱から出た!
羽根をばたばたして飛ぶ練習をしているらしい。
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スケルトンだった羽根もだいぶ生えてきた。

■5月23日(土曜日)
保護してから一週間たった。自力で巣箱から出てバタバタしながら床にまで下りるようになった。
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足元がおぼつかなくて、よろよろしてすぐに座ってしまうのが気になる。

■5月25日(月曜日)
友達に「もしかして栄養失調なんじゃない?」と言われ、ネットで調べたら(ここでやっと「すずめっ子クラブ」を見つけ、熟読…ものすごい情報量と丁寧な内容に感動。もっと早く読んでいれば!と後悔しきりでした)ミルワームだけでは栄養価が低いとあってガーン!となる。
あわてて小松菜やトマト、近所で取ってきたさくらんぼやだんご虫などを与える。
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巣箱も大きめの段ボールにシュレッダーを敷いたものに変更した。止まり木もあるほうがいいらしいので近所の悪ガキからもらってつけてみた。

■5月27日(水曜日)
飛んだ!!
足は相変わらず萎えていて引きずりながら歩くけど、隣の部屋まで4メートルぐらい飛んだ。
まだ上昇は出来なくて滑空するかんじだけど。

カメラを構えると飛ばないのはお約束。

■5月28日(水曜日)
床から飛び上がって飛んだ!
毎日どんどん成長していてスゴイ。
止まり木にもしっかり止まれるようになった。
(多分上の動画にある位置ではまずかったみたい;)

…ほんとカワイイねえ。

飛ぶようになってからはひとつの部屋に放し飼いにしてました。フンに関してはわたし含めみんなあんまりそういう面では神経質じゃなかったんで(カーペットも家具もボロい安物だし)でも好んで止まる場所があったのでそこに新聞紙を敷いたり、餌は巣箱であげてて食べたらすぐその場で出す感じだったので、そこらじゅうがフンだらけでギャー!という感じには全然ならなかったです。

■5月30日(土曜日)
保護してから二週間たった。
ご主人様に6分のすり餌を買ってきてもらったり(動物性たんぱく質が6割の餌、のことらしいです)餌の改善に努める。
保護センターなど専門家に預けることも考えたけど、原っぱも裏山もあって親鳥たちも近くをよく飛んでるし、家族から離すのは忍びなかったのです。
兄弟達はすでに巣立った様子で、うちのもそろそろだなあ…と外に慣れさせる練習を始める。
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止まらせてみた。
地面に置くと土をつついたりする。
餌も口につっこむのはやめてつついて食べさせる形に変更。

■5月31日(日曜日)
昼間は外に巣箱を置いておくことにした。
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餌はつついて食べてる。
うちはアパートの1階で共有庭があり、フェンスの向こうはすぐ広い原っぱがある。鳥もたくさん来ているので良い環境だと思う。窓を開けて、縁台の上に巣箱を置くようにした。
ウチの周りをちょこちょこ飛んでは戻ってきて餌を食べ…というかんじ。まだまだ遠くには行かない。
水溜りで水浴びなどをしていた。
夜はもっと大きい段ボールにシュレッダーをしき、箱の真ん中あたりに止まり木をいれて止まらせ、上にタオルを隙間を空けて乗せて暗いところに置いておくようにした。暗くすると大人しくしてたのでなんだか面白かった。

6月2日(火曜日)
足がようやく良くなって、普通にチョンチョン歩けるようになった。
良かった…一時はもう野生に帰せないんじゃないか、ウチで一生世話しなくては…と思っていたので本当に良かった。
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昼間は外にいて、雨が降ってきたりハラが減ったり、夕方になるとウチに戻ってくるかんじ。戻ってくるというか、子供達が連れて帰ってきちゃうんだよね…人間に慣れすぎていて心配。

6月3日(水曜日)
昼間は近くをうろちょろしていて、目に付くところにいたし何度も餌をねだりに帰ってきたけど、夕方になっても戻って来なかった。
探しに行くことも考えたけど巣立ったのかもしれない、とそのままにすることにした。
結局戻ってこなくて、夜にその辺で死んだりしてないかご主人様にパトロールしてもらったりしたけどいなかったので、たぶん大丈夫だろう…と信じることにした。

6月4日(木曜日)
午前中、裏の原っぱで大人の鳥と一緒に地面をついばんでたりしてたらしい。
子供が「見つけた!」と帰ってきたので探しに行ってもらったら、いたいた!
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(前日、頭にフンをひっかけられたのか白くなってて、拭いても取れなかったので目立つ)
うちから200メートルぐらい離れたところにいた。
そしてそのまま飛んでいったらしい。


最初はすぐ死んじゃうんじゃないかと思ってました。
鳥は小さいころ家でインコを飼っていたぐらいで、動物ってほとんど世話したこともなかったし。拾ってきた最初はめんどくさいことになったなぁ…というのが正直な気持ちだったけど、一時間ごとの餌やりで赤ん坊が生まれたときのことを思い出したり、鳥がどんどん可愛く思えてきて、年をとってお座敷犬を飼ってるオカンの気持ちがよくわかったよ…。
間違った餌やりで足を弱らせてしまったりもしたけど、元気になって無事に野生に戻ってくれて本当に良かったです。
(きっと拾った雛が丈夫だったのと運がよかったせいもあると思います。毎回こんな風にうまくはいかないとも思う)
空になった巣箱を片付け、沢山撮った動画(親バカ…)を見ながらしみじみとしてしまいました。
家族でとても良い経験ができたと思います。
楽しかったです。
| 2009.06.07 Sunday 13:59 | Life | comments (0) | trackback (1) |

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飼育記録 | jUNKERS' hIGH | 2009/06/08 01:29 AM
ムックル飼育記録をメイドちゃんがまとめてくれました。『ムクドリの雛を保護した話』なんのかんの言ってメイドちゃんが一番ムックルの世話をしていたなあ。ピィピィ鳴かれると母性本能をくすぐられるんでしょうかね。JUGEMテーマ:鳥が好き!



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