Rubber Brain Blog

『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメを全話見ました！すげー面白かったです。

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見終わった後、大島弓子の『バナナブレッドのプディング』を思い出してしまった。というか、これは男性視点の『バナナブレッド…』だなと思いました。

『バナナブレッド…』のヒロイン衣良は「世間にうしろめたさを感じている男色家の男性」を求めますが、ハルヒは「宇宙人、未来人、超能力者」を求めています。なぜかというと、自分の居場所が見つけられないからです。こういう人なら自分を受け入れてくれるだろうと思っている。
そして実際に衣良を受け入れるのは友人の兄であるごく普通の女好きな青年、峠さん。
ハルヒを受け入れるのもごく普通の「なんで俺なんだ？」と言うキョンです。

わたしはこういう、精神的危機を迎えている女の子を受け止めてくれる男の子の話が大好きなんですけど、これって多分根がファザコンだからなんだろうなぁと思います。アニメではキョンの父性の発揮ぶりが非常に良いんです（特に声と喋り方がイイ！）。父性なので、性的な欲求はあっちゃダメなんです（キョンの場合それはみくるちゃんのほうに向いているのでＯＫ）。別に普段は役に立たなくてふりまわされてるだけでいいんです。ただいつも側に居て、困った時には助けてくれたり、アドバイスをくれたり、ツッコミを入れてくれたりして欲しいんですね、女の子が爆発してしまわないように。
これってすごく女の子側にとって都合のいい設定なんだけど、それを男性一人称視点でやってるというのがなんかすごくいいなと思いました。
何度も見返したくなる作品です。

あと長門さんの可愛らしさは映画『サイレント・ランニング』の作業用ロボットヒューイとデューイに通じるものがあるわぁ〜。長門さん可愛い…！